「お前うるさい」
「うるさい!?
あたしそんな喋ってないんだけど」
「顔がうるさいんだよ
さっきから思ってることがいちいち顔
に出てるし
分かりやすいヤツー」
「そ、そんなことないし!
バーーーカ!!!」
あたしは翔真に向かって言ったつもりなのに……
「神崎、先生にむかってバカとはなんだ!
先生に恨みでもあるのか?」
ちょっと、先生!
なに勘違いしてるの!?
もう!翔真のせいであたしが怒られちゃったじゃない!
「いや、ち、違います!
誤解ですよ先生!」
「放課後先生の手伝いをさせてやろう
職員室に来なさい」
嘘でしょー!
翔真は隣で口を手で押さえて笑いを必死に堪えている
このヤロー!
笑っていられるのも今のうち!
仕返ししてやる!

