彼女はそう言って、走っていった

え!?しゅ、修羅場!?



彼女がいなくなった後、龍太は


「…わかんねぇよ……」


そう辛そうに小さく呟いて、手を握りしめていた


爪が食い込むほど強く…



あたしはあの時の龍太を知っている


今あたしが告白したら、付き合ってくれることは確実だ


でもあたしは、そこら辺の女とは違う


今までの女のようには、付き合わない