涙味CANDY

「…え」

やっとの思いでたどり着いた教室

そのには、私の机は無くて

私の居場所さえ無くて

「お前の席ねぇから」

「早く帰れば?」

キャハハハと響く声に、彼女の声もあって

あんなにしてしまったのは、私なんだ

そう思うと、胸が苦しくて痛くて

呼吸すら、させてくれなかった



自分の席がある所に、鞄を置き、いらない机のある教室に向かう

大丈夫だと思ってた


まだ、どこかで彼女を信じていたから