涙味CANDY

手首を噛み、痛みに耐える。声を抑える。

早く終われ。早く終われ。

行為をしてる中、いつも聞こえるのがお姉ちゃんの声。

お姉ちゃんは、優しかった。

そして、強かった。

お姉ちゃんが、母親に虐待をされているのを知っていた。それが、私の為だとも。

お姉ちゃんには、守られてきた。

今度は、私がお姉ちゃんを守るんだ。

こんな最低野郎から、お姉ちゃんを守るんだ。

私もお姉ちゃんの様に、強くありたかった。