涙味CANDY

私の願いは儚く散った。

玄関を開けた途端にする、タバコ臭。

リビングに入れば、

「おかえり」

やけに気持ち悪い笑みを浮かべた父がいた。

「ほら、おいで?」

ひなちゃん

彼に名前を呼ばれる。

自分の名前が嫌いになりそうだ。