涙味CANDY

同年代くらいだろうか

「…誰?」

助けてくれたかもしれない人に、この態度はないだろ

心の中で、自分に悪態をついた

少しくらい信じてもいいんじゃないか

と、自分に言うが

もう、人が信じられなくなっていたのかもしれない

それでも、彼は

「ごめんね、驚いたよね」

と、気まずそうに頬をかいた


どうやら、悪い人では無いようだ