猫柳の咲く季節に




「…ごめんな、永瀬」


気づいたら、もう話は終わったみたいで、あの先輩はほかの人と話していた。


「どうして、謝るの?」


「あの先輩、そーゆう話好きだからさ…、永瀬、嫌な思いしたと思って」


襟足を触りながら、申し訳なさそうに話した。


「そんなこと、ないよ…むしろ、入谷くんが言ってくれたこと、嬉しかった」


本当の気持ちを精いっぱい伝える。


「あんなの、ほんとのことじゃん?永瀬は優しいよ。常に他人を優先してるし、今だって俺とこうして一緒にいてくれてる…」


「そんなの、大したことじゃないよ…」