猫柳の咲く季節に



そう思っていた数年後のこと。


中学3年生になったとき、たまたま行ったコンビニの帰り道で、永瀬さんを見かけた。


あのときと同じ、優しい表情をしている。


だけど、どこか切なそうに笑う。


私がいない世界で、佐川さんと…いや、誰かと、何かあったのだろうか。


もしかして…


あのことに、責任を感じているのかもしれない。


永瀬さんは、優しくも繊細な心の持ち主だから、十分にあり得ることだ。