猫柳の咲く季節に



「来れないだけならいいの。用事があったのかなって、思いたかったから。でもね、私見ちゃったんだ。永瀬さんと、美術室から出てくる新山さんの姿を」


「えっ……」


驚きのあまり、固まってしまう。


佐川さんを、2回も傷つけてしまった。


「新山さんは、そういう人だったんだね」


悲しく笑みを残して、教室をあとにする佐川さん。


そういう人って、どんなだろう。


悪い人?ひどい人?


でも、どうであれ、佐川さんの目に良いように映っていないことはたしか。


はあ…


最低だ、私…