いつかは謝らなくちゃいけないって、あれからずっと思ってた。


だからこそ、新山さんに会いたいって思ってたし、今だって、会えて嬉しい。


こんな形で、再会するとは思っていなかったけど、それでもよかった。


「ありがとう」


声に出した途端に恥ずかしくなって、なぜか涙がこぼれ落ちる。


「大丈夫ですか…!?」


慌ててハンカチを探す姿は、柏木くんそっくりで、なんだか笑えてくる。


「なんか、ちょっと安心した。新山さんが、千鶴さんで…」


涙を拭きながら、思いを口にする。