「しおりは、しおりが思っている以上に周りをよく見てるよ。だから、しおりが行かなきゃ、他に誰が行くって言うの?」 「………」 私が返答に困っていると、入谷くんまで… 「決まりだな!じゃ、そういうことで」 手をひらひらと大きく振って、チャイムの音が鳴るのと同時に帰っていく。 「楽しみにしてるからね、しおり」 希美ちゃんもそう言葉を残して、席に戻った。