猫柳の咲く季節に



これは、経験したことのある冷たさだった。


体の芯から体温を奪われていくような冷気。


そのとたん、目からいっぱい涙が溢れた。


なんでこんなに出るんだろう…


あのときは、全く出なかったのに…


それが、不思議でたまらなかった。


死の悲しみを知っているから?


責任持って育てられなかったから?


結局、その答えなんて出ることもなく、ただ泣くばかり。


謝っても、後悔しても、戻らない時間と命。


やっぱり、私には無理だったんだ。


そう思うと、すごく胸が苦しい。


ずっと助けたいって、強く願ってきたのに…