「たしか…1ヶ月ぶりくらいかな?」 私の目を見て答えを確かめるように、様子を伺う柏木くん。 「そうだね」 そこまで覚えているとは思わなくて、嬉しくてたまらない。 「まぁ会えなかったのは俺のせいか。最近、図書館に来てなかったし…」 それを聞いて、ずっと聞きたかった質問を思い出した。 「なにかあったの…?」 私なんかがこんなことを聞いてもいいのか不安だったけど、柏木くんは訳を話してくれた。