夕焼け空のような
落ち着いたオレンジ色の髪に、
蒼い瞳のその少年は、
26年前、宇宙のどこかにある
蒼星(ソウセイ)という星から
やって来たという。
期間は半年ほどだったが、
その少年と、
同じく蒼星から来た3人の男が、
我が神坂(コウサカ)家に
居候していたそうだ。
当時離婚したばかりだった母は
「毎日胸がドキドキして忙しかった」
と嬉しそうに語っていた。
ちなみに、
母は大喧嘩して離婚したくせに、
また同じ相手と再婚して、私を産んだ。
それがあったから、
お姉ちゃんと私は
15も年が離れているけれど、
しっかり血の繋がった姉妹だ。
