「えっ?・・・えーっと・・・」



「また別れちゃった?」



食器を洗いながら、

どうでも良さそうに聞いてきたので、

私はお姉ちゃんをキッと睨んだ。



目が合うと、

お姉ちゃんは少し大袈裟に肩をすくめて

食器を洗い続けた。

なんだか呆れたような表情だ。


な~んかムカつく反応。



「何でそんな

呆れたような反応するわけ!」



「だって、これで何回目?

同じこと繰り返して、

ほんと学ばないよね、奈南は」



明らかに馬鹿にしたような言い方をされて

私は頬をぷくっと膨らませた。