「....かいさん、」


「紅井さん!!!!起きなさい!!!」


「ひゃぁぁい!」


目を開け前を見れば古文担当のヨッピーが物凄い血相でフゥーンと鼻息が止まらない状態になっていた


「開始3分で寝るとは何事ですか!せめて30分は起きてなさい!」


「はい!すみませんでした!」


へへへ、私はいつも返事だけはいいと褒められる


「静花ー、夢に静花が出てきたよ。」


コソコソと私は隣の席の静かに話しかけた


「....なにそれ、どんな夢?」


お!意外と興味湧いてくれた!ラッキー♪


「静花がいじめられて泣いている夢!!」


「....よくそれを本人に言えたね。」


「でもね、いつもお兄ちゃんをダシに使ってあいつらを追い払った後が思い出せないんだよねー。」


「ヘリクリサム」


「ん?」


あまりにも小さい声で私の耳に届かなかなかった





“「私は花が好きだよ!静花と花梨の名前にも花ってあるし、綺麗だし!だから花について教えてくれる静花も大好き!」”


そう言葉を放った花梨はとても強くてキラキラしていた


「(そのあとにヘリクリサムあげたの覚えてないか....)」




【ヘリクリサムの花言葉】 

・思い出 

・記憶 



 

“永遠の思い出”