「元気が無いぞー静花。」
家から徒歩30秒で着くお花屋さんは近いこともあって馴染みのある花屋さんだ
「花梨はうるさい。毎日来てるけど自分の家も花屋にするつもり?」
“営業妨害だ”なんて呟きながらなれた手つきで植木鉢に水をあげている
静花は1週間前から体調を崩したおばさんの代わりに朝と夕方は家の花屋を営んでいて、静花のことが好きな私は毎日通っているわけで....てへ///
まぁ、静花は私の気持ちなんて気づいてないんだろうな
「(....こいつ、絶対に俺のこと好きだろ)」
「静花ー!静花ー!虫だよ虫!!ってただの黒い点模様だったww」
「....」
「そんな私を静花は無視ー!!にゃはははははww」
「(本当、テンション高い)」
....静花は名前の通り静かだ
「....五月蝿くしてごめんね、私帰るよ。」
「え、あ、うん。」
本当はもう少しここにいたい!ひ、引き止めてぇぇ!!と心で叫んだけど静花に聞こえるわけもなく
「花梨、はい。(顔に引き止めてって書いてある)」
「....え?」