入学式が終わり、
教室に向かう。



高校1-2の教室。



今年は2組だ。



仲良しの海翔とは別れてしまったが、
祐介とは、一緒になれた。



「今年も同じクラスだな!」
祐介に肩を叩かれる。



「そうだな!」



「海翔と別れちまったけど、隣だから
会えないことはないしな!」



祐介は嬉しそうだ。
コイツの笑顔はほんとにうらやましい
くらい素直で、明るくて、
人を引き付ける。


いいやつだなってパッと見てわかる。



それに比べて俺は、
人見知りだし、
暗いし、
正反対の性格だ。



祐介見てると、
ほんとうらやましいなって思う。



俺は、そんな祐介が大好きだ。



友達であり、
尊敬する人であり、
ライバル。


こんな人に出会えた俺は幸せだなぁ...。



そんなことを考えたら、
無意識に笑みがこぼれた。