明日へ響け。

手が、冷たい。


風ひとつ吹かないホールで
私の手は氷のようになっていた。


心臓がいつもより早く鳴り、
「不安」の2文字が頭を
ぐるぐると駆け回る。


中1のあの日から始まった
私の吹奏楽ライフ。


3年の間でたくさん悩んだ。
悩んだ分だけたくさん泣いた。
でも、泣いた分だけたくさん笑った。


そんな日々ももう終わりだと考えると
涙が溢れそうになってくる。