「なんで、」

「だってワガママ言えないよ。お母さんに負担かけたくなかったから。」



まただ。また困ったように笑う。



「最初はね、嫌なことばっかりだった。

3年も通ってたら慣れたけど、こっちの学校通いたくて今の高校受けたんだ。

ここからじゃ家遠いし、あたしの学校に知ってる人はいなかったんだけどね。」