「神なんていないさ」


「いるわ!だって、こうしてジョージが振り向いてくれて、私のこんなに近くにいてくれるんだもの」


「ははっ。神がもし本当にいるなら、それこそ俺達を兄妹に生み落としたりなんかしないさ」


「それは違うわ、ジョージ!私、妹で良かったって思うもの。


生まれた時からずっと一緒にジョージといられて、ジョージと一緒にいろんなものを見てきたわ。


ジョージと離れ離れになるなんて考えられないもの」



「アリシア……」




ジョージは、私の両頬をそっと包み込むと、そのままベンチに倒し、私に覆い被さるように熱いキスをする。