俺は息を飲み、微かに震える唇を、アリシアの頬にそっと寄せる。



頬から唇を離すと、アリシアの目に涙が潤み、「嬉しい」と言いながら愛おしそうに頬を手で包み込む。




何かが俺の中でプツンと音を立てて切れる音がした。




彼女の首の後ろに手を当てると、息もできないくらい強くアリシアを抱き締め、奪うかのように荒々しく唇を重ねる。



甘く疼く背信のキスに心の全てが奪われていく……。




「……ん…、ジョー……ジ……」