「パンツ、見えるぞ」


俺は靴を脱いで裾を折ると、アリシアに向かって川の中をバシャバシャと歩き始める。

アリシアは真っ赤になりながら、スカートを一気に下ろし、目の前に立つ俺に拳を振り上げる。


「ジョージのエッチ!」

「おっと」


笑いながらヒョイとよける俺の行動が読めなかったらしく、アリシアがバランスを失う。


「アリシア!」


咄嗟に腕を掴もうとしたが、間に合わなかった。

アリシアは俺を道連れにして一緒に倒れこみ、二人とも服がびしょびしょになってしまった。


「ひどいわ、ジョージ!」

「……ごめん」

「でも、いいわ。気持ちいいから」


笑いながらスカートの水を絞るアリシアの金髪が風に揺れ、俺の頬に微かに触れる。


綺麗だ……と思った。


言葉に詰まり、ただただ見惚れた。



今更ながら、男たちがこいつを欲しいと……

手に入れたいと思う気持ちが分かるような気が……





なんだよ、今の。

バカか!俺は!!

妹だぞ、こいつは。



俺はバカな自分の考えを打ち消すように、首を振る。