「かなちゃーん。
もう昨日びっくりしたよー。」
大学の校門で会いたくない人に会った。昨日の合コン仲間の1人や。
「ごめんねぇー。でも、何もなかったよ。」
「うそー!!」
「え、だって、佐藤くん、優しいから酔っちゃった私送ってくれたの。」
「そーなの?かなちゃんが初お持ち帰りかと思ってびびっちゃった。」
「心配かけてごめんね。」
「かなちゃんが無事でよかったー。」
んふふ。何やこの会話。
こやつ、めっちゃゴシップネタ仕入れよ、思うたんちゃうん?
その手に乗るか、コケコッコ〜。
「香菜子ー。」
お、由樹じゃん。へるぷみー。
「由樹ー!じゃあ、またね!」
「うん、また!佐藤くんから連絡あったら教えてね!」
「もちろん那々ちゃんに相談するよ。」
うっそぴょーん。
「香菜子、またやってるの?」
「しゃーないやん。」
「佐藤って誰?」
「合コン相手。」
「ふぅん。香菜子にしては珍しいね。そーゆーのさばくのうまいのに。」
「あいつに本性ばれたから、飲みに行ったの、そのあと。」
「へー、っては?」
「ばれないようにしてたのになぁ。」
「佐藤くんすごくない?」
「佐藤なんてすごくないわ。」
「速水くんに言ってみよーっと。きっと驚くよう。」
「言わんでえぇねん。」
由樹とはここでお別れだ。
「授業終わったら、食堂で待ってて。」
「おっけー。佐藤くんの話聞かせてね。」
「やだよ。」
「そんなこと言わずにー。」
「はいはい。」
なんだかんだ私は由樹に弱い。
「おはよー。」
クラスに入ると、みんなだいたいきている。
「かなちゃん、レポート書いた?」
「書いたよー。」
「さすがかなちゃんだねー。」
当たり前じゃん。早よ書くもんやろ。
期日前提出モットーやからな。
「隆。」
「なんだ香菜子か。」
宮崎隆。この学部で私の本性を知っている人。
要は幼馴染なんだよね。
必然的にバレるよね。
「由樹は?」
そして隆の隣にいるこの男こそ、由樹の彼氏なのだ。
「由樹は元気だ、ぼけ。私から由樹を取りやがって。」
睨む。
「速水、いま、香菜子に話しかけないほうがいいぞ。」
「そうみたいだな、くくっ。」
「笑うな。」
速水と由樹が両思いになったのは嬉しかったけど、寂しいんだ、仕方ないやん。
そう考えると大学生になってからずっと由樹と一緒だった気がするしー。
もうそろそろ独り立ちせなあかんな。
もう昨日びっくりしたよー。」
大学の校門で会いたくない人に会った。昨日の合コン仲間の1人や。
「ごめんねぇー。でも、何もなかったよ。」
「うそー!!」
「え、だって、佐藤くん、優しいから酔っちゃった私送ってくれたの。」
「そーなの?かなちゃんが初お持ち帰りかと思ってびびっちゃった。」
「心配かけてごめんね。」
「かなちゃんが無事でよかったー。」
んふふ。何やこの会話。
こやつ、めっちゃゴシップネタ仕入れよ、思うたんちゃうん?
その手に乗るか、コケコッコ〜。
「香菜子ー。」
お、由樹じゃん。へるぷみー。
「由樹ー!じゃあ、またね!」
「うん、また!佐藤くんから連絡あったら教えてね!」
「もちろん那々ちゃんに相談するよ。」
うっそぴょーん。
「香菜子、またやってるの?」
「しゃーないやん。」
「佐藤って誰?」
「合コン相手。」
「ふぅん。香菜子にしては珍しいね。そーゆーのさばくのうまいのに。」
「あいつに本性ばれたから、飲みに行ったの、そのあと。」
「へー、っては?」
「ばれないようにしてたのになぁ。」
「佐藤くんすごくない?」
「佐藤なんてすごくないわ。」
「速水くんに言ってみよーっと。きっと驚くよう。」
「言わんでえぇねん。」
由樹とはここでお別れだ。
「授業終わったら、食堂で待ってて。」
「おっけー。佐藤くんの話聞かせてね。」
「やだよ。」
「そんなこと言わずにー。」
「はいはい。」
なんだかんだ私は由樹に弱い。
「おはよー。」
クラスに入ると、みんなだいたいきている。
「かなちゃん、レポート書いた?」
「書いたよー。」
「さすがかなちゃんだねー。」
当たり前じゃん。早よ書くもんやろ。
期日前提出モットーやからな。
「隆。」
「なんだ香菜子か。」
宮崎隆。この学部で私の本性を知っている人。
要は幼馴染なんだよね。
必然的にバレるよね。
「由樹は?」
そして隆の隣にいるこの男こそ、由樹の彼氏なのだ。
「由樹は元気だ、ぼけ。私から由樹を取りやがって。」
睨む。
「速水、いま、香菜子に話しかけないほうがいいぞ。」
「そうみたいだな、くくっ。」
「笑うな。」
速水と由樹が両思いになったのは嬉しかったけど、寂しいんだ、仕方ないやん。
そう考えると大学生になってからずっと由樹と一緒だった気がするしー。
もうそろそろ独り立ちせなあかんな。

