気づくのが遅かった、ただそれだけ。

「先生っ。ごめんなさいっ。
私、怖いの。落ちたことがあるから。」
「…沙羅」
ポタ
「はは、泣くなんてダサすぎ。」
「大丈夫。俺がちゃんと見てるから。
落ちそうになったら助けるから。安心しろ。」
「…先生。ありがと、ありがとぉ。」
「俺こそ、気づいてあげれなくてごめんな。
俺、自分のことで頭がいっぱいで…。
俺は先生なのに、クラスの奴らをまとめることができなくて、ほんと情けないよ。」