ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊

どんなに意地を張っていても、可愛くて仕方がないから。



俺は、この気持ちが通じるように、優しく髪を撫で続ける。



「ねぇ、なんで……。
あたしのこと、花って呼ぶの?」



大熊さんは、涙の光る目で俺を見つめた。



「他の女子のことも……。
ふたりっきりのときには、名前で呼ぶの?」



「…………」



「それで……。
自分のことも“湊”って呼ばせてるの?」



――バーカ。



んなこと、あるわけねーだろ。