ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊

心の中で叫びながら……。



「でも、ま。
いーんじゃね?」



と、口調を和らげた。



「……え?」



机に置いた教材を手に取り、振り返る。



「だから、いーんじゃね? 
コレを。
俺たちだけの秘密にすれば」



――それくらいの“特別”は、あってもいいだろ。



「……え?」