ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~side湊

「冷泉くんのこと、“湊”なんて呼べないよ」



「それは、なんで?」



好きな子から名前を呼んでもらえないなんて、男子としては、大問題なんですけど?



理由によっては、許せないな。



「『なんで?』 って……。
そんな呼び方したら、あたし、女子にはぶられる」



大熊さんは、キュッときつく唇をかみしめた。



「それに、さ。
あたしだけ“特別”みたいで……。
そんなの、みんなに悪いじゃん?」



――なーんだ。



そんなこと。