謝ったけど……。



ほんの少しうれしい気持ちがあることは……否定できないかも。



つい、ほころんでくる顔を手で隠す。



だって……。



やっぱ……。



コレ、俺のことを気にしてるって証拠だから。



それも……。



先生にまでバレちゃうくらいに、さ。



その後の授業中、大熊さんは、ずっと教科書で顔を隠していた。