「........ぃ....」
「........ぉぃ....」
「おい!」

目を開けるとそこには佐田の顔があった。

「!?....ち、近いしっ!」

[ガツンッ!]

私は勢いよく起き、佐田に頭突をきした。

「っ痛ぇ!」

「そんなのどーでも良い!」

「はぁ!?てめぇ頭突きしといてなんなんだ!」

「い、今何時?」

「....はぁ....。
もう放課後だ。」

「マジかよ....。」

「...ところで不良娘。」

私はその言葉に佐田を睨み付けた。

「俺に謝ることがあるハズだが?」

「....ん?....あっ。」

「畑中はちゃんと俺の所に謝りに来たぞ?」

「す、スミマセンデシタ....。」

「あ?よく聞こえねーなぁ。」

意地悪く佐田が私を追い詰める。

「....ウゼェ。」

「誰がウゼェって?あぁ?」

「聞こえてんじゃん!」

勝ち誇った顔で私が言うと

[ドゴッ]

佐田は鈍い音で私の頭にチョップした。

「痛ってぇっ!」

「お前、何様だぁ!?」

「俺様だぁ!」

「............。」

「っと、とにかく!今日はもう帰ります!」

その場の空気にたえられず逃げ出した。