あぁ..もしも私に運命の人がいたならーー。





私は宮川 みお。高2。

「みおー!」

友の声がする。彼女は私の友達
畑中 シマ。

私は学校の屋上でいつも寝ている。
ここが私の特等席。

「なぁーにぃー?」

「はやくしないと授業始まるよっ!」

「あー。私サボるわ。」

「えっー!次、理科だよ!」

「いーよ。別に..。」

[キーンコーンカーンコーン]

「ほらっ!みお!はやくっ!」

「いーってばぁ。シマ行きな!
怒られるぞぉー(笑)」

「あんたが言うなー!」

<<一年三組!宮川みお!畑中シマァ!
職員室へ来いっ!!>>

突然、理科の佐田先生の声がマイクを通して学校中に響き渡った。

その声のトーン、ボリュウム、速さで怒っていることが分かった。

佐田は学校で一番若く、ナゼか白衣を着ている。だがそのギャップに女子から人気がある。

「キャァー!佐田先生だぁー♡」

「なに喜んでんのぉ。怒られてんだよ?」

「うんっ!いかなきゃね♪」

「あー。私いーわ。寝てる。」

「えー。そっちのが怒られるよ(笑)」

「んー。もぅ良くね?」

「ふーん。じゃぁ私、怒られてきまーす!」

「おぉ~...。」

[ガチャン]

雲一つない空。

「ふぁ~...いー天気..。」

もー。放課後まで寝てたい。