一刀一矢魂を込めます!

「みんなありがとう。頑張ろう、お互いを信じて」






ユウの手からスルリと抜けて、妖に近づくように歩み出す。





だけど、目にいっぱい広がった光景は、赤だった。





「クッ………」





その独特な臭いに怯むが、あたしの歩み出した足は立ち止まらない。






そんな赤を通り抜けると、そこには麗しい狐、と金棒を持った赤鬼。