一刀一矢魂を込めます!

いや、正確には逃げようとした。




「ぐえ」




我ながら奇声だ。





走り出そうとした瞬間、ユウがあたしの首襟を掴み持ち上げた。





(おいユーウ、やめてやれよー。まやが顔色悪くさせてるぞー)




「そーだそーだ、マロの言う通りだ!」





「お前、まだまだ元気じゃねぇか…」




より一層あたしの首襟を強く掴む。