「ニャー」




不意に足元で聞こえる鳴き声。





あたしとノンちゃんは顔を見合わせた。





「ね、猫?」




『そうみたいですわ。わたくしもこの森で猫を目に入れるのは初めてですわ』





真っ黒い猫。





でも目だけは青色。





「この子、親いないのかな?」




うーん、とノンちゃんが唸り声を上げる。