「まや」



不意に聞こえるユウの声。



「あったか?」




「あーうん、あったよー!」




何も無いようにユウに返す。





ずっと黒幕の事をウジウジ考えても意味無いよねー。





だけど、そんな心配もあなた達が吹き飛ばしてくれることを期待してるよ。





「さぁユウとジンさんも商店街へ出発!」




先を歩くあたしは、ニヤリと口角を上げていた。





(女のバトル、無事終了ってか。昨日の敵は今日の友だな)




マロの独り言が聞こえた。




でも、あたし達のバトルはこれからだ。