一刀一矢魂を込めます!

妖が消える様子をみて、あたしは体から力が抜けていくのを感じた。



そして死ぬ間際の妖の声があたしの耳に残る。




ユウを見たら特に何も聞いていないようだった。




あれは、あたしの勘違い……?




いつの間にかマロはあたしの腕に戻り、隣にはユウがいた。




「…あって……ッ!」




脇腹がジンジンと痛む。




ユウを見ると口元が上がっていた。




「なにすんだよ!クソヤロー!!」