表彰式後、あたし達の荷物置き場と化した控え室にギュウギュウと集まり反省会。





「気をつけて帰んだぞー。ではかいさーん」





長ったらしい先生の話が終わり、自己解散。





「おい!佐藤!今度の大会でお前を抜かす!」





荷物を持ち、帰ろうとすると、同期でライバルの高林が話しかけてくる。





高林は今回準優勝。




はいはい、と軽くあしらい歩き出す。




高林は、ゲラゲラと大きな口を開いて笑うのが特徴。




そんなポジティブ思考の高林は、部のムードメーカー的存在である。