一刀一矢魂を込めます!

袖からチラチラと見える蒼い時計。



「マ、マロ!?」



(あちゃー、バレちった)



時計姿で話し始めたマロにギョッと驚く。



「え、じゃあ色々知ってたってこと?!」



(まあな、聞いてたし)



あちゃーと頭を抱えるあたしを見て、高林はそっと言った。



「別に聞かれてたら聞かれてたで、俺らの協力者になってくれるし」



今度はマロまであたしと一緒に、目を見開いた。



「丁度いいじゃん。主を殺人未遂させるなんて役目」



「あたしを殺人未遂!?」