一刀一矢魂を込めます!

「俺は何にも言ってないぞー」



ジンさんのしらける声。



「わかってるからね!?心の中では朝っぱらからうるせーなー、とか思ってるんだよね!?」



「お見事ー大当たりー」



「ジンさんひどっ!!」



端っこでいじけるあたしの背中に、ミウちゃんと由美ちゃんが飛び乗る。


「ミュウ」


「前を向きな」


ミウちゃん、由美ちゃんがあたしを前に向けさせる。



あたしは視線を上に上げた。



そこには、怒り顔で近づいてくる人がいた。