「ねぇねぇユウ」




睡魔に襲われそうになるが、なんとかユウにずっと思っていたことを声に出した。




「あたし、お前っていう名前じゃないんだけど」




「うるせーな、わかったよ、ま、まやっ。おやすみ」




名前で呼ばれ、更に赤く染まったユウの照れる顔を見て、頬が上がってしまう。




「おやすみ、ユウ。明日も頑張ろうね!」



そう言って、あたしも目を閉じた。





目を閉じてから夢の国に旅立つまではそんなに遅くはなかった。