一刀一矢魂を込めます！

そんな彼女は、あたし達の方に視線を変えて口を開いた。




「初めまして、葛城麻里子です。今日はこちらで寝泊まりさせていただく予定です。よろしくお願いします」



自己紹介をした麻里子さんは、髪を結んでいて、更に着物を来ているため、大和撫子を感じさせる。




「初めまして、佐藤まやです。ひょんな事でここに住ませていただいてます」




「ご丁寧にどうも、高林と申します。こちらでは住み込みで家政婦のような仕事をさせて頂いております」




あたし、高林の順に自己紹介をした。




よろしくお願いしますね、と微笑んだ麻里子さんはユウと笑って話していた。




ユウはいつまでも楽しそうだった。



こんなユウを見たのは初めてで、麻里子さんは凄いと思えざるおえなかった。




その空間を目の当たりにして、二人の関係は？なんて質問は声に出なかった。