「全く、変わらねぇなー。もん、とか泣き虫な所とか……」



「ゆ、許してくれるの?」



ぎこちなく聞いた麻里子の頬をムギュと指でつねる。




「何言ってんだ。俺達は幼なじみという縁があるだろ?だったとかで終わらせんな。
あと、お前がおばさんを想う気持ちなんてずっと前から知ってんだよっ」



パァと泣き顔かな華やかな笑顔に変わる。



「ゆっうくーん!!!!」



両手を広げて、ギュッと抱きついてきた。



俺も応えるように、手を麻里子の腰に回す。



「エヘヘへっ」



照れるように笑った麻里子につられるように、俺も声を出して笑った。




これが俺らの仲直りの合図のように。