そういえば、そんな事もあったなー。



そこで卒業して、今の高校に入ったっけ。



「それで、高校で再会して同じ弓道部に入った。弓道に集中するその凛とする姿に更に惚れた」



高林が顔を赤くしながら熱く語るものだから、あたしの顔も更に赤くなるのを感じた。




「たくさん自分勝手なことをしたと思ってる。そのせいでお前をたくさん傷つけた。すまない。
今更謝ったって遅いかもしれないけど、これが俺の罪滅ぼしなんだ。
これでも、俺と友達でいてくれるか?」



高林は頭を下げてあたしに謝る。



あたしもあたしで突然変わったオーラに慌ててしまう。



「そんな遅いなんてないよ。誤ってくれたらそれで充分。あたし達はずっと友達だよ?」



あたしは手を差し出すと、高林は涙を零していた。



でも、高林はあたしの手を取らずに決心した顔に変わった。



「こんな俺が言えるわけないけど、お前は自分自身を傷つけなくたっていいじゃないか?」