一刀一矢魂を込めます!

「どうぞ、お粥でよろしかったでしょうか?」



「お気を遣わせてしまい申し訳ございません。私もあまり食べれない様なのでお粥でとても良かったです」



高林にお礼を言うとニッコリと微笑んだ。



そして、あたしは高林に腕を引かれて外へ飛び出した。



「結城さーん、俺達出掛けるんでお二人で、ごゆっくりお話でも何でもしてください。ただし、卑猥な事だけはやめてくださいよ」



高林はユウの返事も聞かずに、あたしの腕を引きながら千年桜の元まで走った。




千年桜に辿り着くと、高林はあたしを幹に当てつけた。




「お前はどうしたい」



何を示しているか、分かっている。




でも、あたしは無言を貫いた。