一刀一矢魂を込めます!

ユウが威張った顔で自慢してくる。




高林が料理を持ってきたお陰で、ユウの自慢を華麗に無視できた。




「ゆ、ゆうくん……?」




背後から綺麗な声がユウを呼んでいた。




「ま、麻里子…」



この部屋にいる女性は二人。




あたしではないとしたら、あとはけが人の子だけ。




あたしは振り向いてみる。




ユウも、そう呼ばれた麻里子さん?も目線を合わせたまま離さない。




「え、えっと?大丈夫ですか?腕を怪我してましたので……」