一刀一矢魂を込めます!

目に入る眩しさと、雀の鳴き声で目を覚ます。




うん、帰ろう。




まだ、太陽が登り始めた頃。




誰にも気づかれることなく、怒られることなく帰れるぜっ。




あたしは寝ている体制から起き上がる。




そして千年桜の所まで駆け出した。




すると、あたしの目に入ったのは、着物を着た女の子が血を流して倒れていた姿。





「大丈夫ですか?聞こえますか?」




手首に指を当て、脈を測る。




指越しにトクントクンッと感じた。