まやは先程よりも声を低くし、口角を上げた。




その様子をみて、後ろで見守る俺達は鳥肌が立った。





「ふふっ……。マロの苦しむ顔を見るのが楽しみだわ…」





突然とまやが囁いた言葉に、俺達は動きを止めてしまう。




そして声に出すことなく悟った。





まやを怒らせてはいけない、と。




彼女はある意味、心臓に悪い悪戯を仕掛けてくる。





それは時に惑わせるものだったり。





意外な一面が見られたり。




明日はどんな悪戯が待っているのか、楽しみだ。