「どうしてダメなの?」



『しかし、まやの言い分も有り得ますわね。ではその忍にもやっておしまい』




あたしの質問にノンちゃんは許可してくれたが、そのノンちゃんの許可にマロが反論した。




(なんでだよっ!そしたらおも…)




『破魔矢の君。ちょっとこちらへおいでなさい』




ノンちゃんはマロを呼び出して、二人でコソコソと小声で話していた。




やがて二人の話し合いが終わり、マロがあたしに向き合った。




(オレサマも許可してやる。ジンにもやれ)




主に命令口調とはなんだ、と思ったが、せっかく考えてくれたので、なんとか思いとどまり声に出すことは無かった。




「あ、やばいもう夕方だ」




目に入る夕焼けに時間を気にしてしまう。




『ではそのプレゼントは今日あげてごらんなさい。忍、バカ坊主の順番ですよ』




間違えないでくださいね、と釘を刺され、あたしは頷いた。




「じゃあ、また明日ねっ!」




バイバイと手を振り、あたしとマロは帰り道に足を踏み出した。