足がもう痺れて痺れて、辛いんですよ…。




「「まったく、マロを行かせて正解だったよ…。こんなバカ共のために命を削られるこっちの身にもなれよ……」




「「ハイ、すみませんでした」」




しかし、こうもたくさん声が被ると疑問に思う。




人間ってこんなに声が被るもんだって?




答えが見つからないまま、二人の雷は収まった。




「ほら、佐藤ケガしたところは?」




高林が心配そうに聞いてきた。




「アハハ、高林お母さんみたーい」





「あのねー、こっちは心配してんのっ!」




気にしなかった一言で再び雷が落ちるのであった。