一刀一矢魂を込めます!

「ただいまー」



扉を引いて家に入る。



「「おかえり。遅かったな?」」



あたしとユウの目の前には、仁王立ちしているジンさんと高林がいた。




鬼だ、角を尖らせた鬼だっ!




マロはこうなることをわかっていたから眠ったんだっ!



くっそー裏切り者っ!!




「今何時だと思う?」



「は、八時、過ぎですね?」



「俺、いつ帰ってこいっつった?」



「太陽が沈むまでです…」




ジンさんがユウを、高林はあたしを怒っている。




隣で同じように怖気ついているユウをチラッと覗く。